コンピュータを身近なものにしませんか

『情報科学入門』伊東俊彦(ムイスリ出版、2007年)


 コンピュータは難しいものと思っていらっしゃいませんか。そのような方にお勧めの本があります。「情報科学入門」は、社会人が「コンピュータとはなにか」、「情報技術とはなにか」をやさしく知ることに最適です。もちろんコンピュータや情報技術の知識がない初学者が容易に読めるように平易なことばで書かれています。本書は、わたしたちが普段なにげなく色々な情報を処理している「人間の情報処理」を出発点として、そうした情報を処理するための道具としてのコンピュータについての基本的な内容を扱っています。

 「情報とはなにか」という情報そのものに関する説明や、情報を処理するシステムである「情報システム」について詳しく述べています。またコンピュータはどのように発展してきたのか、どのような部品から作られているのかなどについてもやさしく述べています。

 さらに近年、世界中をひとつのネットワークで結んだといわれている「インターネットとはなにか」についてもインターネットの始まりからの発展にふれて、いま盛んにおこなわれているインターネットを使ったネットショッピングまでやさしく説明しています。

 以下には具体的に各章の概要について示します。

1章「情報の基礎」
情報という用語はどのような意味をもつのかなどについて考えていきます。また、情報と同じような用語であるデータや知識について、その違いをみていきます。最後に、データや情報の表現のしかたについてみていきます。

2章「情報技術の基礎」
情報技術や情報技術の主要な部分をしめるコンピュータの歴史についてみていきます。さらに、コンピュータの構成要素と入出力関連技術について述べ、コンピュータの基本的な考えである論理演算やコンピュータに命令語についてもみていきます。

3章「ソフトウェアとデータベース」
コンピュータシステムに使われるソフトウェアと、問題解決の手順であるアルゴリズムをコンピュータの命令語であらわすプログラミングについてみていきます。最後にデータを一元管理するシステムであるデータベースシステムについてみていきます。

4章「ネットワークの基礎」
ネットワークの意味と種類、ネットワークの基礎的な技術についてみていき、最後にインターネットで使われている基礎的な技術や応用技術についてみていきます。

5章「ビジネスと情報技術の活用」
ビジネス分野の情報技術活用について考え、つぎにインターネット利用のビジネスである電子商取引をみていきます。さらに情報システムの安全性の概念であるセキュリティや守るべき基本的なルールである情報倫理と著作権などについてみていきます。


伊東 俊彦 (経済学研究科教授)

専門分野:情報システム
関心テーマ:企業変革と情報技術、プロジェクト・マネジメント